1963年から1989年まで製造されたロレックスのサブマリーナ ノンデイト 14060は、数多くのリニューアルをしてきました。例えば1999年の時期には、夜光塗料をトリチウムからスーパールミノバへに変えております。 トリチウムはロレックスでは1960年の時期から約40年間に渡り使用されてきました。ガラスチューブによりバッテリーなしで発光できるのが特徴です。 対してスーパールミノバはN夜光・ルミノーバがベースとなります。 N夜光・ルミノーバよりも光るスーパールミノーバに進化させており、トリチウムとは違い放射性物質がないことも採用の理由です。 また外部からの光を取り込んで発光し、光る性能面でもトリチウムよりも格段に違います。また従来のサブマリーナが両方向回転ベゼルでしたが、Ref.14060では逆回転防止ベゼルにしています。 両方向回転ベゼルでは逆回転してしまうことで、潜水時間が正確に測れなくなりダイバー命の危険さえありました。 しかし逆回転防止ベゼルは一方向しか動かないことで、潜水時間が正確に測れないトラブルを防ぎ、酸素ボンベの残りの量もきちんと把握することが可能です。これらの機能は、1953年に世界に初めてのダイバーズウォッチとして産声をあげたサブマリーナの以降の標準仕様となり、ロレックスのサブマリーナ ノンデイト 14060はその歴史を伺い知れることが可能な型番だといえます。日付表示のないノンデイトですが、そのぶんデイト表示のものより安価で買えることで人気があります。

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